HIDEUP Blog 吉田秀雄

日々、テスト、追求、研究、改良の繰り返し

2010-09-24 10:27:56

HUペンシル(仮名)のテストがようやく終わりに近づいている...
実釣テストを繰り返していくたびに、当初のコンセプト(理想の動き)からは離れていき、新たなコンセプトが出てきたりして最初から比べると変わり進化した。

DSCN5631.jpg


HUペンシル(仮名)の浮き姿勢。
この姿勢にしたのは理由があってのこと。
ラインもご覧のように宙に浮いている。
トップは着水後のワンアクションで出る確率が凄く高い。(狙えば狙うほど)
ラインを水面に付けることでバスの警戒心は増すことになる。
少しでもラインをルアー近くに水面に浮かさないだけでも違う。
トップは先にラインの存在が水面に伝わりますからね。

DSCN5632.jpg

水面から出るウィードエッジを狙う。
こういったポイントでは少しロッドアクションを入れたら動きすぎる(移動距離)のは使いにくい。
キャストしたコースは通せるライン。
左右に大きく動くタイプのペンシルは、広範囲に探る時に適すことがあるけど、狙う場合や狭いコースを通す時は不利なことが多い。
垂直に立つ角度にしたのは、こういったエッジ付近で細かく狭い範囲でバスを誘い出すためでもある。
こういったポイントでは、ダイブしすぎるとウィードに引っかかってしまうのだが、水面から水面直下にダイブさせることは誘って食わすことにつながる。
このペンシルは、ロッド操作の強弱で対応できるように作った。
糸ふけをとるほどの強いアクションを加えると、このペンシルは水面直下にダイブする。
そのダイブ姿勢にもミノー的なものを求めた。
フロロラインで設定し、フロロの重さを利用したペンシルでミノー感覚なペンシル。
フロロを使用できることもあり、こういったウィードに潜られてもナイロンラインよりも強引にバスを引き出すこともできる。
水面直下に少し入れてやるだけでもバスの反応は高くなることを実釣テストでは改めて実感させられた。
それほど水面に出ることはバスにとっては相当な根性がいるはず。
バスがよほど活性が高くないと出ないんでしょうね。
左右にドッグウオークすることに対しても細かく動くように設定し、狭い範囲で誘い出せるように、狭い範囲に通せるようにしたHUペンシルだが、広範囲に探るためにも水面高速引きにも対応させ、マルチなペンシルに仕上がってきた。

DSCN5636.jpg


サイズも全国のフィールドで通用するサイズで、琵琶湖でもこのサイズのベイトフィッシュが多く基準になる。
様々な季節、状況でテストしてきたが、やはりバスはウソをつかない。
食べたいルアーには素直に口を使う。
嫌っても興味があって距離を置いて見てることもある。
興味を持たせ食わすためにも改良を続け、最初はルアーとバスの距離が遠かった時もあったが、その距離を縮めるために何が必要なのかを追求し、発見したら食わせる確率をどんどん上げていくようにテスト&改良を続けていった。
クリアーな水質でバスの反応を見ることは、ルアーテストするためには絶対不可欠なことだと思う。
クリアーだからこそバスの興味や反応、どういったことで口を使うのかが自分の目で見える。
ダメだったルアーは見にもこない...
見にきても食わなかったら食わすために改良する。
こうやってできたものを今度は濁ったエリアでテストをしていく。
バスの顔が見えない世界でのテストは、釣れる釣れないの2つの答えしかない。
純粋な釣果で良いか悪いかで判断するしかないのだ。
最終的には釣れるか釣れないかなんですけどね。
トップがいつも通用する状況が毎日続くことはないけど、長期間テストを行って食わすために何が必要かを追求して出来てきたトップです。
完全に完成した!って言える段階に近いと思うけど発売予定は来年なので、ギリギリまでは良くするためには使い続けて改良はしていきたい。