来年発売予定のハイドアップバイブレーション、まずは二つあるタイプの中で一つ目ののコンセプトを少しづつ説明していきます。
外見での大きな特徴は小さな目とお腹の膨らみ。
ちょっとしたお腹の膨らみだけど、動かすと凄くファットに見える。
これは実際に見ていただくとビックリしていただけると思います。
小さなボディーを大きく見せるために目も小さくした。
ブルーザー→スタッガー、スピッツ→ワッパーと復刻してきたが、同様にライズバッカーの復活の声も同様に多かった。
スタッガーは状況に合わせてマテリアルの変更、ワッパーはより飛距離を出せるように、そしてピッチングでのフォールでも使いやすいように変更し復刻。
ライズバッカーもそのまま復刻するのではなく、近年のフィールド状況に合うように、新たなベースからスタートし、より使いやすくしたのが新しいハイドアップバイブレーション。
ライズバッカーはライズバッカーの良さがあるし、ライズバッカーはライズバッカーですよ。
ハイドアップバイブレーションは今の状況、これからの状況だから欲しい、使いたいバイブレーションとして作った。
一見ライズバッカー似ですが並べてみると大きさも違います。
ハイドアップバイブレーションの方が長さは短い。
この長さは最初から決めたことではなく感覚です。
短くて小さいけどウエイトはほぼライズバッカーと同じ約18g。
当然ながらウエイトもあるので飛距離は出る。
ライズバッカーとほぼ同じウエイトでもあるのに浅いレンジを引くことが可能なバイブレーション。
その訳は...
通常のバイブレーションはヘッドを真下に向けてフォールしていくタイプが多い。
抵抗もなくストーンとフォールしていくので、浅いレンジでは着水後にリールを思いっきり巻かないとダメなことが多い。
狙うレンジによってバイブレーションのタイプを変えていくのではなく、一つのバイブレーションで巻き方で対応することが多かったのもバイブレーションの今までの特徴だった。
ニュートラルに対応できるのもバイブレーションの良さでもあるが、その良さをもっと快適に使えるように作ったのがハイドアップバイブレーション。
ハイドアップバイブレーションはまさしく理想の動きを実現できた自信作です。
着水後のフォールはヘッドを真下近く向け、次に少し前傾した姿勢に変わる。で泳ぐ。
イメージとしては水泳の飛び込むスタートみたいな感じです。
イメージからスタートし、この連動した姿勢を実現させることが一番苦労した部分でした。
頭下がりで着水後はすぐに前傾姿勢になることによって、糸がらみも解消出来立ち上がりの速い泳ぎが実現できる。
姿勢を変えることによって、フォール時は抵抗が発生しフォールスピードがおさえられる。
ウエイトが重くても姿勢を変えることによってフォールスピードを変えられるのだ。
それによって慌ててリールを巻くことが少なくなったのもこのバイブレーションの特徴の一つ。
たったこれだけでも使い手からすると凄く使いやすくなり投げ続けられるようになる。
このフォール時にタメが発生することによって、ウイードを抜けた瞬間のフォールで誘いができ凄く有効にもなった。
頭下がりタイプだとウイードに抜けてフォールは一瞬ですからね。
例えばウイードに引っかかってロッドが曲がり、パンと外れて抜けた瞬間にフォールで誘うことができるバイブレーション。
食わせることに対しても有利なバイブレーション。
約18gのウエイトもあるのでウイードの切れやすさは抜群です。
このバイブレーションの特徴として面白いのが、スコーンや抵抗の少ないスピナーベイトによくある、バスが食う前兆。
それが感じられるバイブレーションです。
実際には様々なバイトの出方があるけど、バイブレーションで前兆が多々感じられることは非常に珍しく自分自身でも驚いたテスト釣行が何回もあったほどでした。
リフト&フォールでも非常に使いやすいバイブレーションです。
引いた感触は強くなく弱くもなく、ちょっとしたゴミやちょっとしたウイードが引っかかったらわかるように調整した。
ライズバッカーに比べると少しバイブレーションの感触は弱い。
コンパクトなサイズでもありながら動くとファットに見え、フォール時は小さく食わせの能力を持たせたバイブレーション。
遠投も可能で岸釣りでもボートでも凄く使いやすいバイブレーションになった。
琵琶湖でもウイードが凄く成長し、バイブレーションを使う場面が極端に減った。
一年を通してバイブレーションの出番は少ないのが現状。
使えるバイブレーションとして今だからこそ欲しい...
そんなバイブレーションです。
次回に続く...