HIDEUP Blog 須江一樹

昨年は大変お世話になりました!Nグリの東京湾コノシロパターン総括

2021-01-08 07:49:02

昨年のコノシロパターンでは非常にお世話になりました、Nグリこと鯛焼き君ことN‐GREEDIE。東京湾ボートシーバスのコノシロパターンにおける新たな武器になってくれたことは間違いありません。

 

最近ではHUミノー111Sの冬ミノーイングが始まってきていますが、残念ながら始まるパターンもあれば終わるパターンもあります。まだビッグベイトでの釣果は出てはいますが、だいぶ安定感がなくなってきており残念ながらメインのパターンとしては、組み込むことが難しくなってしまってきているのが現状のコノシロパターン。という事で、お蔵入りとなっている写真を使って、去年のコノシロパターンにおけるNグリ総括をしてみようかなと思います。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2021/01/07

まずは開発者の乃村さんに感謝!釣れるルアーを作ってくれてありがとうございます!という思いと共に、僕自身本当に色々なことをこのルアーから学ばせて頂きました!

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2021/01/07

 

昨年のコノシロパターンにはバイブレーションアイにスナップをつけての早巻きが効きました。コノシロの群れがハッキリといるエリアでは、コノシロにゴンゴンと当てながらの早巻き。居ない、もしくはエリアにコノシロはいるけど投げている場所にはいない場合も、結局早巻きしているとドン!と釣れてくれることが多かったです。

 

僕の場合は、何もつけずに使用して昨年は使い込みたかったという部分があったので、いわゆる素のままというかあまりチューニングはしませんでした。ただ、素のままよりも2.5gのNogales TGグレネードシンカー クイックチェンジャーをセットすると安定感が増し、コノシロにぶつけながら巻いても動きが破綻することが少なくなるので、お客様にはこのチューニングをおススメしています。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2021/01/07

11月にHIDEUPスタッフで行われたNグリの撮影。この撮影も非常に勉強になりました。

 

まずはカラーの有効性です。

 

朝はチャートが効く!?N‐GREEDIEのカラーセレクトについて

「俺はモーニーで釣りたいんや!!」夕方はカクレクマノミレッド&オレンジで大爆発!!

 

↑こちらでも詳しく書いておりますが、Nグリはカラーが非常に重要なルアーです。面白いほどにカラーで魚の反応が変わります。これは撮影の為全員がNグリを投げて、しかもカラー違いを投げてくれたからわかった事でした。釣れたカラーを違う人に渡すと、渡された人が釣れるって言うのはカラーのおかげで釣れている証拠以外考えられません。

 

もちろんこの日はそういう日だった、って言うのもあるかもしれませんが、夕方のクマノミカラーでいえばこういうことがあったりとか→Nグリコノシロゴンゴンパターン!夕方モーニーチャンスで83センチ!!

 

後ほど裏付けるような釣果が出ていますので、カラーの有効性は間違いないと思います。ちなみにチャート系のカラーについては今シーズン使い続けた結果、朝のみならず比較的オールマイティに使えることがわかりました。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2021/01/07

 

そしてエリアの有効性。特にNグリに適している状況は『濁り』と『小さいコノシロ』でした。この時期は水温が低めなので、比較的澄み潮傾向にある東京湾。その中で濁りが絶えずあるのは河口回りでした。特に今年は河口回りに小さいコノシロが多く、Nグリのサイズ感ともマッチしている為か、河口回りでの釣果がダントツに良かったです。

 

撮影でも普段のガイドでも、Nグリは河口回りの釣果が非常に安定していました。もはや撮影に使ったポイントは聖地とも思えるほど本当に今年は良く釣れました。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2021/01/07

 

最近の東京湾では20センチクラスのルアーが当たり前になってしまったので、その中において10センチのルアーは正直小さいとまで思えてしまう印象が最初はありました。しかし、手に取った時に感じた10センチとは思えない存在感は、シーバスからもそう見えていたようで、ランカーサイズはもちろんガイド中の最大サイズは86センチまでキャッチする事が出来ました。

 

でも存在感が大きいとはいえ10センチ43グラムのルアーです。ベイトタックルが投げれない方でも、普段使用しているスピニングのボートシーバスタックルでこのサイズなら投げる事が可能です。そういった方にもNグリは使用できるというメリットがあります。バイブレーションアイならただただ巻くだけで大きいシーバスが釣れてくれる為、難しいアクションが必要のないメリットなど、Nグリにはビッグベイト初心者の方にとってのメリットも多くありました。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2021/01/07

 

コノシロパターンに慣れ親しんでいる方や、ビッグベイトを使いこなしている方にももちろんメリットがあります。特に風が強い日にメリットを感じたのは、ジョイントがない為逆風下でも飛距離を十分に出す事が出来るという点です。→Nグリのメリットは飛距離!?ほらほーでぇムーンライトとH.K.Fガラスコートのご紹介! 

なかなか逆風下で飛距離が出るビッグベイトというのもないので、これはNグリならではの特徴だと思います。

 

また、風が吹いたときには船が早く流れてしまうのが当然なのですが、早巻きで釣ることが出来るNグリは、船が早く流れてしまう状況下でも釣りを成立させることが出来るので、どんな状況にも対応できる対応力の広さもNグリのすごさだと思います。ジョイントベイト系やトップウォーターはゆっくり動かすことがほとんどなので、船が早く流れてしまう状況では釣りを成立させることが難しくなってしまいます。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2021/01/07

 

バイブレーションアイだとレンジが入ってくれる点も、釣果が出せたポイントだと思っています。もちろんシンカーを背負わせて沈められるというNグリの特徴はありますが、ルアー自体の潜行深度もビッグベイト系の中では非常に潜ってくれるルアーで、表層にまで出てこないデカシーバスを直撃できたことで、獲れた魚も数多くいます。

 

多くの釣果を出せた、昨シーズンのコノシロパターンでのNグリでしたが、ミノーアイやヘビーシンキングにした場合など、まだまだ探しきれていない可能性がNグリには眠っています。そして、そもそもですが全くもってコノシロパターン専用のルアーという訳ではないことも忘れてはいけないポイントです。これからの冬シーズン、ストラクチャー撃ちやナイトゲームでのランカーハントなどに爆発する可能性も絶対にあると思います。(特に今度発売するZモードなんかもむちゃ釣れそうなんですが…)

 

ひとまず今回は、昨年のコノシロパターンにおけるNグリの有効性について振り返ってみました!コノシロパターンというよりは、シーバスに効くという事が分かったシーズンでしたので、コノシロパターンのみならず1年通して継続的に東京湾で使えるルアーとなるように、パターンを発掘していきたいと思います!

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